3度目のアメリカ・7日目


9月7日


本日が実質最終日。
昨日の晩飯が若干寂しかったので、
(いやー、夜はメシ屋が閉まっちゃうのですよ、
開いてるのはBARばっかだったのです…。)
朝飯はきっちりキメたい、とバスに乗ってダウンタウンへ。



「シカゴの朝飯といったらここ!」的なカフェレストラン、「Tempo Cafe」へ。






パンケーキとレモネードをキメたった。








街を歩いてMICHIGAN AVE.を南に行くバスに乗る。
この道を南へ下ると、黒人音楽の聖地があるのだ。



サウスサイドにちょっと入ったところ、ここから先は割と治安の悪い地域。

ここだ。



何の変哲もない建物の様に見えるが、住所は「2120」…。


そう、ここは2120 SOUTH MICHIGAN AVE.。





「CHESS RECORDS」の跡地なのだ。
Muddy Waters、Howlin' Wolf、Little Walter、
Bo Diddley、Chuck Berry、Etta James、Buddy Guy…。
シカゴ・ブルーズの聖地であり、
The Rolling Stonesは3枚目のアルバム「12x5」をここで録音した。
現在は黄金期をベーシスト、
またソングライターとして支えたWillie Dixonの名前を冠にした、
「Willie Dixon's Blues Heaven Foundation」という博物館になっている。
この日は残念ながら休館日だった為、建物を拝んで後にする。

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昼飯はCHESS RECORDS跡地から近所にあるチャイナタウンへ。





「Seven Treasures Cantonese Cuisine」にてエビ雲呑麺$4.50。
エビ雲呑は香港のそれとほぼ一緒。
スープが所謂中華のスープ(=「味覇」的な)。
問題なし。

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バスで市内中心部に戻り、シカゴのランドマーク的場所へ。



シカゴ美術館。
18年振り。
真正面には旧シアーズ・タワー、現ウィリス・タワーが。
18年前にも来ているのだが、復習も兼ねて。







ルノワールゴッホグランド・ウッドの『American Gothic』、ウォーホル…。
スーラ『グランド・ジャッド島の日曜日』とカイユボット『パリの通り、雨の日』は、
写真撮影禁止のエリアだったがしっかりと観た。







大好きなロートレックもバッチリ。



そして18年前にニューヨークのホイットニー美術館で観た、
ホッパー『ナイトホークス』は、
またしてもそのホイットニー美術館に出張中の為、
今回は会えず…。





北斎富嶽三十六景」や仏像の数々、縄文土器も。
その他色々、割と駆け足で。

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シカゴの街を歩く。
建物と建物を貫くCTAの高架、そしてフォルムがいちいち印象的なビル群。


その中でも、来たかった場所があった。

ここである。


これである。

WILCO『YANKEE HOTEL FOXTROT』のジャケ。
同じように撮りたくなるのがファン心理ってもんですな。



シカゴを代表する双子のトウモロコシビル「Marina City」。
オフィスだけでなく住居や駐車場を併せ持つ複合建築ビル。
麓には「HOUSE OF BLUES」シカゴ店も。

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おっと時間だ、CTAレッドラインに乗って、Addisonまで行かなきゃ。







再び、WRIGLEY FIELDへ。







今日は外野席、いわゆる「Bleachers」と呼ばれる席。
外野席から観る今年99歳のオールド・ボールパークもまた美しい。
一部エリアを除き全席自由、ボクはライトスタンドの前から二列目を確保。
対戦相手は昨日に引き続きMILWAUKEE BREWERS。
一番ライト青木。


……ということは……!!


青木が目の前!
取り急ぎ青木に、オリンピックは東京に決まった、と日本語で伝えた。
周りのCUBSファンに「おまえ、なんて言ったんだ!?」とバカうけ。


一回裏、CUBS先頭打者Starin Castro(若手のホープ、そして凄い名前)がライトに大飛球。
それを青木がファインプレー。
その動画がこちら→ http://atmlb.com/1e9OLO9
直前の0:04あたり、左上スコア表示の下、
周りがちょっと空席の青いシャツがボクです。


六回裏、CUBSのBogusevicが一点差に迫るホームラン!
その動画がこちら→ http://atmlb.com/16viEj2
0:10あたり、一番左下の白いシャツ・横向きの男性の上、
正面向いてガッツポーズをしている青いTシャツ、ボクです。









隣接する建物の屋上にも座席があり観戦可能、
そしてここはビヤガーデンなのか、と間違えてしまう程に、
とにかくお客さんたちがビールを飲みまくっている。
ボクの前の列はアイオワから来た若者達でもう試合前半からベロベロ。
他の客に「試合以外のヤジは飛ばすな!」と叱られていた。
またこれはボストンでもニューヨークでも感じたのだが、
球場に来るお客さんの中でも、若い女性客が日本より圧倒的に多い。
地元の人曰く、ボールパークに来る=ちょっとお洒落、らしいのだ。


ボクの後ろの列にはトロントから来た男性9人組が陣取り、
ボクは彼らと仲良くなって色々喋る。
「KAWASAKI(=川崎宗則)は全く以て最高だぜ、うちの子も大ファンだよ」、
「2020年の東京オリンピックの時はお前ん家に泊めてくれよ」等々。
試合は9回表にBREWERSがホームランでダメ押し、
3-5でCUBSは敗戦。
試合が決するちょっと前にトロント9人組から、
「近所のバーで飲もうぜ!」と誘われ、そのまま一緒に向かう。




球場外野席入口の真ん前に店を構える「Murphy's」へ。
どちらのファンも入り乱れて兎に角みんなビールを飲んでいる。
まあ他愛もない内容だが、拙い英語であれこれ喋る。
結局1時間くらい駄弁ってたか。


日も暮れ、記念にみんなでパチリ。
すると、このあとどこかBLUES BARでも行こうかと思っているんだけど、
お前も行かないか?と誘われ、
オレもどこかに行こうと思ってたんだ、なら一緒に行こうじゃないか、
と旅は道連れ的に一緒にダウンタウンへ流れる。


折角なら有名なところに行こうぜ、ということで、

レジェンド、Buddy Guyのお店「Buddy Guy's Legend」へ。


店に入ったすぐそこに、いた。
Buddy Guy本人が!!


$25のポスターを買えばサインがもらえる、とのことで、
2秒考えた挙げ句、即購入。
サインをもらった。
興奮して「1997年に東京で貴方を観た」、
「自分のバンドで"Marry Had a Little Lamb"をカヴァーしてた」と伝える。

このBuddy Guyの切れ味!
そしてBuddy Milesの顔で叩くドラム!



マウント・ラシュモアをパロった絵。確かにこの4人で間違いない。

おお!Junior Wells!
ボクはMr.Wellsからビールを奢ってもらい(1997年@ブルーノート東京)、
Mr.Guyからさいんをもらったことになったのだ。


若手のバンドが出た後、御大Buddy Guyが登場!
酔っ払って演奏内容は朧気ですが、兎に角最高だった。



トロント9人組の中でも一番よく喋ったNick、Jeremyと。
またどこかで会おう、と約束。
トロントにライヴに行けたら最高だ。

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ホテル近くまで戻り、
実はホテル近所にもあった有名なブルーズバー2軒、


「B.L.U.E.S」と「KINGSTON MINES」を外から眺め、

晩飯に「Pita Pit」ピタパイを買ってホテルへ戻り、就寝。