「君は職安の前にいる人みたいだねぇ」


8月14日


昼は札幌市内「ビバ!スパゲティ フジヤマ」にて、

店員さんの豪快な働きっぷりを堪能しつつ、


インディアン(カレー味)を頂く。

ワンコイン¥500でボリューム満点。
しかもランチタイムはライス無料。

食べ過ぎの人向けへの対処も忘れない、店の心遣いにグッとくる。

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RISING SUN ROCK FESTIVAL 2010 in EZO」


会場入り後、先ずはZAZEN BOYSの冷たいビートを堪能し、

(写真はライヴ前のローディー峰さんのサウンドチェック、通称「峰SHOW」)


メンバー全員で、バックヤードにてある人を待ち伏せする。


その人とは、山下達郎さん。
(フェスなので広義的にですが)「対バン」として挨拶する為。


我々SCOOBIE DOは2001年6月に、
メジャーのレコード会社、ビクタースピードスターと契約が合意に達し、契約を結んだ。
だが、我々には所属事務所がなかった。
レコード会社の方に、我々に興味を持っている音楽事務所を紹介してもらったのだが、
その中に、「スマイルカンパニー」という会社があった。
山下達郎さんが看板アーティストの事務所らしい、ということが主な理由で、
そこに所属することに決めた。


2006年6月30日を以てレコード会社・所属事務所とも契約を満了し、
7月1日に独立することになった(正確には「家なき子」になった)。


その契約が満了する2〜3日前に、達郎さんにご挨拶する時間を設けて頂き、
「音楽だけで喰って行く方法を考えなさい」という言葉を頂いた。
その言葉を信じて、CHAMP RECORDSは現在も活動している。


なので、達郎さんと「対バン」するのは、
我々にとって、大きなトピックだったのである。


達郎さんのライヴは、筆舌に尽くしがたいほどに、素晴らしいものであった。
それを伝える為、そして我々も今日は「対バンです」と伝える為、
ライヴ後にバックステージにてご挨拶させて頂く時間も頂いた。


で、ここからが、フェスならではの話。


挨拶させて頂くタイミングを見計りながら、
「大丈夫かなぁ」とシロドモドロしていたところに、
何と泥酔の怒髪天増子直純氏が我々に「オレも挨拶に連れてけ、ヒック」と(笑)。
「粗相のない様にして下さいね!」とメンバー全員で釘を刺したのだが、
我々が挨拶すると同時に、
見事に開口一番「今日のライヴ、いやぁマジで最高でしたぁ!」と、
達郎さんに見事な酔っぱらい口調で切り込む増子兄ィ(笑)。

達郎さんに、
「君はいつもその芸風なのかい?」
「君は職安の前にいる人みたいだねぇ」
「君たちはこんな先輩がいて大変だねぇ(笑)」と。


その表現の的確さ!
フェスの素晴らしさは、こんなひとときも生むんですよ。
増子兄ィ、いたく感動して、
「もう達郎さんのライヴが素晴らし過ぎたから、
他のアーティストはライヴやる必要ないな!」と無茶苦茶な事を言ってたなぁ(笑)。

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その後はバックステージで沢山のアーティスト、バンドマンと挨拶を交わし、
サイン会にも参加し、
日付が変わる頃、BOHEMIAN GARDENに向かい、出番に備える。