大衆酒場大学の授業・6月編・2コマ目


6月22日



笹塚ボウルでの呑兵衛イヴェントなどでお世話になっている、
S先輩のアテンドで人生二度目の野毛へ。


横浜で乗り換え、横浜地下鉄ブルーラインに初乗車。
iPodで音楽聴きながら一心不乱に激しく踊っている若者(男)、
脇の下の匂いを嗅いで笑いながら大声で「臭っ!」と叫ぶ若者(女)。
強烈である。
(普段は至って平和な路線だとのことです)


阪東橋で下車し商店街を抜けて、一軒目。
阪東橋「内藤酒場」。

完全に昭和な風景。
時が止まってしまっている。


酒屋の片隅にカウンターがあり、そこで呑む。


本日は夏至
梅雨の合間の猛暑の下、まずは黒ラベルで喉を潤す。
柿ピーの皿は、6Pチーズの上ケースの蓋。


一軒目でいきなりのアッパーカット。
今日はどうなってしまうことやら…。

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二軒目。本日のメインイヴェント。
ここから盛岡在住の呑み仲間、Sさんも合流。


裏通りにある、見た目は一軒の古い民家にしか見えない建物。

こここそ、夢にまでみた課題店。
大正八年創業、野毛の名店「武蔵屋」である。
週三日のみの営業、しかも八月は丸々休み。
二代目の女将さんは既に90歳を超えていて、不定休もしばしば。


小上がりに案内され、ミカン箱の様な小さな机を目の前に、
既に涙腺が決壊寸前。

先ずはビールで、お店に入れたことに感謝しながら乾杯。


そして、ここではこの酒。
櫻正宗の燗酒。

ここ武蔵屋は通称「三杯屋」。
どんなお客も三杯まで。
そして肴も、一杯目はおからと酢玉葱がセットで出てくる。



二杯目は納豆。



絶妙なタイミングでメインディッシュの鱈の湯豆腐が出てきた。


ここに集まっていたお客さん達は皆、
何だか有り難そうにコップ酒を呑み、
思い思いに恍惚の時を過ごしていたように見えた。


質素だからこその品格。
人生とは、ということまで繋がるのかもしれない、
と酔っ払った頭で大げさに考えていたボクがいた(笑)。

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三軒目は、ここも野毛を代表する名店「福田フライ」
通称FF。


青柳、鯨のフライ・辛いの。
「辛いの」の辛さが、丁度良い辛さと激辛の間、といえようか。
呑むには最適な辛さ。
この2品だけでレモンハイを2杯いってしまった。

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午後3時過ぎから飲み始め、ようやく辺りも暗くなってきた。


四軒目は、野毛の仙人に会いに行く。

「ホッピー仙人」は、
店主のホッピーに対する愛が高じて店を構え、
ホッピーを色んな形で提供してくれる、正にホッピーマニア向けの店。



仙人の入れるホッピーは、もう明らかに美味かった。
(もう既に結構酒がまわっていて、写真撮れてませんでした…)

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ここで終了、かと思いきや、
お別れする駅に立ち吞み屋がある、ということで、
五軒目は桜木町「石松」


何を頼んだか、全く記憶がなかったが、
写真だけは押さえていたらしい。

ここに来てハムカツ、マグロの赤身。
翌朝、二日酔いながら写真観て笑ってしまった。


案の定、東横線で寝過ごし、日比谷線神谷町まで来てしまう。
何とか乗り継いで帰宅。