三度目の香港・3日目
12月20日
貧乏性なのか、昨夜は深かったにも関わらず、午前八時過ぎには目が覚める。
灣仔(Wan Chai)からフェリーに乗って、九龍エリアへ。
メチャメチャ天気が良いので、ついつい写真を撮ってしまう。
先ずは前日と同じく、飲茶アゲイン。
昨日の「蓮香樓」とはうって変わって、かなりシャレオツな店、「映月樓(Serenade)」。
一見、高そうに見えるが、朝の飲茶は庶民的な値段だ。
そして、何より、ここのウリは、オーシャンビュー。
高級ホテルのレストランに行かずとも、この店で最高の景色も一緒に味わえる。
勿論、飲茶も美味い。
揚げ餃子、オイスターソースの湯葉巻き、そして芸術的なエビ餃子を頂く。
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さて、観光もしなきゃ、ということで、すぐ近くにある「星光大道(アヴェニュー・オブ・スターズ)」へ。
「Don't Think, Feel」よろしく、この風景を「Feel」する。
ブルース・リーの銅像とモニュメント、ジャッキー・チェンの手形は勿論、
忘れちゃいけない、サモ・ハン・キン・ポーも。
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九龍サイドの目抜き通り、彌敦道(ネイザンロード)の南端。
BGMは勿論、『香港グランプリ』by CRAZY KEN BAND。
ここから今日は九龍サイドを彷徨ってみる。
ペニンシュラホテル。香港のホテルの最高峰にして歴史の証人。
近所のショッピングモール、ハーバーシティの名物、クリスマス飾りを拝みに。
尖沙咀(Tsim Sha Tsui)駅。九龍サイドの玄関。
だが、地下鉄には乗らず、ずんずん歩く。
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ショッピングや観光には目もくれず、やっぱり食い意地が張ってしまう(笑)。
尖沙咀から一駅分歩き、佐敦(Jordan)にある粥麺の名店、「彌敦粥麺家」へ。
とある香港グルメ本には「彌敦で食べずに香港を語るなかれ」とまで書かれている。
エビ雲呑麺を頂く。
ごくシンプル。具もワンタンとネギのみ。
だが、深い。物凄く深い。
どこかの海溝に落とされたかの如く。
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ちょっと一休みしようと、珈琲を飲みに喫茶店へ。
1950年創業の「美都餐室(MIDO CAFE)」は、どこをどう切っても、「レトロ」。
時間の流れが止まったような錯覚に陥りながら、かわいいカップに注がれたミルク珈琲を喫む。
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ここから油麻地(Yaumatei)〜旺角(Mongkok)とぶらぶら歩く。
だが、前日から相当歩いていたのが響いて来たのか、足にマメが出来始めた(笑)。
そうだそうだ、楽器屋寄ってみよう、ということで、尖沙咀まで引き返す。
日本でいうイシバシ楽器とシマムラ楽器を併せたような店「通利琴行(Tom Lee Music)」は、意外と品揃えが豊富。
で、そこで日本では今や貴重なドラムパーツが売っていたので、即買い。
ドラムのペダルのビーターである。
ボクは、もうずっと「YAMAHA FP720」というペダルを愛用している。
90年代後半に生産終了してしまった、
この「名器」と呼ばれるペダルを愛用しているプロドラマーは、本当に多い。
ボクは90年代後半に生産終了する時期にちょうど購入し、以降ずっと使っているのだが、
ずっと使っていれば、パーツも消耗・破損してしまう。
もちろん、生産終了しているわけだから、パーツ類も品切れ→入手不可能となる。
ビーターも、今年に入って品切れになってしまった、という情報をドラムショップで耳にした。
国内の楽器屋には、もう見事に売っていない。
それが、香港にはまだ在庫があったのである。
また別の意味で、香港に来た意味があった(笑)。
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楽器屋に行ったなら、レコ屋にも行かなきゃ。
ということで、銅鑼灣に戻り、マニアックな品揃えだと耳にした一軒、
「White Noise Records」を訪れる。
いやー、びっくり。
te、toe、LITEなどの残響系、60年代後半〜70年代の日本の映画のサントラ、
そして70年代の日本の「名盤解放同盟」的なアーティストの作品、
各国のノイズ・ミュージックなどが揃う、日本にも滅多に無いマニアックな品揃えであった。
ボクは、同じ新品を国内で買うより安かった、CANのセカンドを購入。
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ここらでもう一軒。
狙っていた粥麺の名店「何洪記」は店の外で待つ人で溢れていた。
しかも並ばず、店員に呼ばれるまで待たなくては行けなかったので、
ボキャブラリーも含め、そのマナーの中で無事に店に入れる自信がなかったので(笑)、
近所にあったもう一軒の名店、「池記雲呑麺家」へ。
かつて、渋谷にも支店があったらしい。
こちらも大人気だったが、キチンと行列が作られてたので、並ぶ。
豚バラ麺を頂く。
「彌敦粥麺家」よりも味は濃いめで、また違った緻密さ。豚の味の濃さも丁度良い。
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一旦宿に戻り、30分程昼寝して、今度は全く行ったことのないエリアに行ってみよう、とバスに乗る。
香港島の南側、「淺水灣(Repulse Bay)」へ到着。
繁華街の喧騒が嘘のような、リゾートエリア。
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そのままの勢いで、隣町の「香港仔(Aberdeen)」へ。
何というか、東京近郊のどこかの街、みたい。
この街には、皆さんも目にしたことがあるであろう、
水上レストラン「JUMBO」があるのだが、かなりお高いので、ボクはパス。
かつ、全く下調べをしてなかったので、
あ、そうだ、香港の短い冬にしか食べられない名物、「保仔飯(土鍋炊き込みご飯)」をどこか適当な店で頂くとしよう。
「金門餐廳餅店」の排骨保仔飯。
ニンニクの香りと鷹の爪の辛みと豆豉で味付けしたスペアリブの炊き込みご飯。
お焦げも含め、綺麗に平らげる。
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何やかんやと、夜になった。
翌朝が5時にはバス停に行かなきゃならないので、
宿に戻って大好きな「サンミゲール」を呷り、
ルームメイトの40代半ばのアイルランド人とジェイムス・ジョイス、ヴァン・モリソン、ラグビーの話をしながら、
しばし晩酌を共にし、午後9時から一旦就寝。
午前0時、再び起床し、また「中環(Central)」に出掛ける。
24時間営業、香港の若者のカオス的ファミレス「翠華餐廳(Tsui Wah Restaurant)」、通称「すいかレストラン」へ。
野菜カレーを頼むと、山盛りだった…。
美味しかったが、スープ部分のみをアテにビールを呑んで、撃沈。
午前一時半、宿に戻る。
非常に草臥れたのだが、寝てしまうと間違いなく寝過ごすので、起きっぱなしで午前4時半までやり過ごさねば。