実録!!10・9


7時頃、起床。
結局フェリーは8日9時から9日6時までの21時間、石巻湾で立ち往生した後、出発。


8時半、二度目の配給。
今回のおにぎりには梅干しが入っていた。
梅干しの有難さを実感。


どこかの艦隊に銃撃を受けているかのような、船体を打ち付ける波の音。
常に震度5クラスの地震が来ているような揺れが夕方まで続く。


そんな中、12時に三度目の配給。
初のホットミール。
もうこの時点で、程度はどうであれ、恐らく乗客全員が船酔いしていたことは間違いないのだが、
メシを食わずば生きられず。
揺れに揺れる中、必死に口を丼に近づけて食べる。
こんな美味いカレー、喰ったことない。



喰い終わると同時に、いよいよ立ってるどころか、座ってもいられなくなる。
携帯の電波も入らなくなって来た。

対処する唯一の方法は、寝ること。


何とかやり過ごした午後5時過ぎ、ようやくフェリーの旅らしい状態に戻る。


台風も完全に跡形が無くなっていた。


午後5時半、最後の配給。カップヌードルライトも一緒に。


しばらくはカップヌードルを食べたくない(笑)。


午後9時半、ようやく陸が見えて来た。



結局、苫小牧港に到着し、再び陸地に足を踏みおろしたのは、
乗船から48時間が経過した、9日の22時半だった…。


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札幌に行く必要がなくなったので、苫小牧泊。
「♪生きてて良かった〜」と祝杯をあげる。

野菜のうまさに感動し、ラーサラもやっつける。


三日振りに、揺れないベッドで寝ることが出来る喜びを噛み締めながら就寝。