東十条へ
9月22日
馴染みのBarのマスターが最近ハマっていて、
遂に自分の店のメニューに新しく追加してしまった、あるものを食べに行く。
(この店のマスターの親友にして常連、CMJK氏からの紹介らしい)
そのあるものとは、「からし焼き」。
東京都北区東十条のご当地料理、としてB級グルメを愛する人たちに知られているらしい。
「からし焼き」は、どうやら元々は賄いメシだったらしく、
麻婆豆腐と肉豆腐の中間に位置する、といったら皆さんも想像がつくだろうか。
豚バラ肉をラードで炒め、
鶏ガラスープに大量の唐辛子、ニンニク、生姜、化学調味料(大事です)を入れ、
強火で焼く様に煮込むから、「焼き」と呼ばれている様だ。
で、生まれて初めて、東十条駅を降りる。
狭い路地に昭和な店が数多く軒を連ねる下町な風情。
これは良い呑み屋も沢山ありそうだ。
さて、お目当ての店、「とん八」へ。
グッと来ない筈がない。
食べる前から、既に美味さが脳内に広がっている。
店に入ると、爺さんが黙々とからし焼きを作っている。
こちとら、一見ですみません、と謝りたくなるくらい、黙々と。
酎ハイを飲みながら待つこと数分、遂に出て来た。
滅茶苦茶、美味い!!
辛さがクチの中を刺激しつつも、旨味とほんのちょっと見え隠れする甘さが、
もう本当に絶妙である。
一緒に盛りつけられている胡瓜の千切りも、存在している意味が解る。
この日は完食して直ぐに撃沈。
でもまた来よう。
他にも数軒、からし焼きを看板にしている店があるらしいので、
そこを攻めて行く予定である。