イチロー、沢村、ルース、ゲーリック


3月28日


リハを終え、松井泉(元bonobos)と東京ドームへ。
MLB開幕戦、Oakland Athletics vs Seattle Marinersを観戦。
2000年の「我が」Chicago Cubs vs 「ボビーが率いてた」New York Metsを皮切りに、
2004年のNew York Yankees vs Tampa Bay Devil Rays(当時はまだDevil)、
2008年のOakland Athletics vs Boston Red Soxに続いて、
これでMLB公式戦日本開催は必ず一試合は観に行っていることになる。
今日は立見席で観戦。



イチローのスタンスが昨年までとは明らかに変わっていた。
テレビではあまり足下まで映されることはないが、生だからこそ判る。
軸足の左足が、バッターボックス後部ギリギリ、いや殆どはみ出ている。
(ラインにちょっとでも足がかかっていれば反則打法にはならない)


その他にも、生だからこそ楽しめる、
守備隊形や二遊間の動き、カバーリング
日本の野球とは明らかに違う部分を味わうことが出来た。

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延長11回表。
SEAが勝越しをしたあと、
イチローが打席に立つタイミングで、観たそうにしてるおじさんが隣に。


イチロー観たいだろうし「おじさんここから観なよ!」と場所を譲ると、
本当に嬉しそうに試合そっちのけで色々話しかけてきた。
ボクは「話す前にイチロー観ようよ!」と何とか宥めた。


イチローがこの日4本目のヒット、センター前のタイムリーを打ったあと、
おじさんは徐に話しかけてきた。


「7歳の時にボクは親父に連れられ静岡・草薙球場ベーブ・ルースを観たんだ」と。


ボクは即座にそれは1934年、
当時17歳だった沢村栄治が先発し、
ルー・ゲーリックのソロホームランの0-1で惜敗した試合、ということが判った。
7歳だから、そのおじさんは現在恐らく84~5歳。見た目はもっと若かった。


イチローの4安打を観ることが出来たのは本当に幸せだった。
恐らくシアトルの選手として生でその勇姿を観るのは最後だろう。
だかそれに匹敵する程、
ボクはベーブ・ルースルー・ゲーリック
そして沢村栄治の現役時代の勇姿を観た方とお話が出来たことに興奮して帰宅した。

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1934年11月20日、そのおじさんが観た試合は、こちら。
http://www.fanxfan.jp/bb/player/12.html
全米のクリーンナップはルース、ゲーリック、そしてジミー・フォックス
この3人を含め4者連続三振をやってのけた沢村栄治