大衆酒場大学の授業・2月編・1コマ目


2月24日


沖縄へ。
16時頃に到着。蒸している。
朝から胃袋をスッカラカンにしていたので、
早速沖縄そば屋へ。



先ずは宿から程近い「やまや」
どうやらキムチ屋さん、らしい。


が、ボクは沖縄そば(小)を。

おー、これは超オーソドックスな一杯。
鰹出汁強め。
恐らく店の売りであるキムチを味わってもらう為、
デフォルトの味はキムチと喧嘩しない様に仕上げてるのだろう。
だが、この癖のなさがボクには丁度良かった。

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二杯目は「3丁目そば」



軟骨ソーキそば・生麺¥380。安い。
これがデフォルト。
ここも鰹出汁が基本だが、先程の「やまや」さんより豚骨感を若干感じる。
コストパフォーマンスを考えると、十二分である。

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FM沖縄でのゲスト生出演を経て、授業へ。


国際通りから一本入った「竜宮通り」にある「さかえ」
山羊料理の店である。



見た目は完全にスナックである(写ってるのはお手伝いのおばさん)。



女将さんは帰宅したらしく、「ネエネ」が忙しそうに切り盛りしている。



まずはオリオンビールとサービスのなますで乾杯。
なますは食べ放題。



おお、お品書きは見事に山羊のオンパレード。
だがこの日は店内満員御礼、
「ネエネ」も切り盛りが大変らしく、
大きな声で「次は刺身だしま〜す!欲しい人は〜?」と問いかけてきた。
これに便乗しないわけにはいかない、勿論ボクも頼む。



山羊の刺身。生姜醤油で頂く。
もうこれが美味いのなんの。
一口目は新鮮な「馬刺」を食べてる様で、
喉の奥でちょっとした「獣感」を感じる。
だが、この「獣感」が非常に良い後味。
沖縄では山羊はスタミナ料理。
正に力が漲ってくる味、といえよう。


店はネエネの言わば「独演会」状態。
カウンターに座る野郎どもが互助する感じで店が回っている。
「独演会」をアテに、泡盛「山原くいな」をクイクイ。


すると、店にはどうやらアジア系のカップルが入ってきた。
どうやら日本語は通じない。
ボクが片言の英語でどこから来たのかと訪ねると、何と香港から、とのこと。
山羊を食べてみたかった、らしい。
これは奇遇、ボクも二週間前に香港に行った話、香港マラソンを走ったをし、意気投合。
注文の通訳を担当し、ネエネから色々とサービスして頂いた。
海ぶどうに加えて、何と好きな山羊料理を一品頼んでいい、と!

というわけで、山羊の味噌煮込み
ヨモギの葉で臭みを消している。
これがまた生命力を感じる絶品であった。


結局閉店まで香港のカップル、他のお客さんと酒を酌み交わし、ここ一軒で終了。
帰りに鰹節、黒糖のお裾分けまで頂く。
何というホスピタリティ。
ここはまたすぐにでも戻ってきたい。