3月11日
3月11日
我々SCOOBIE DOは13日の盛岡でのライヴに向けて、
14時からいつもの下北沢のスタジオにてリハを行っていた。
丁度「最終列車」の演奏が終わる頃、
誰からともなく「あ、地震だ」との声。
このスタジオにて何度か軽度の地震に遭遇したことがあるので、
まあ、すぐに収まるだろうと誰もが思った矢先、
フェリーに乗った時に喰らう、
「どんぶらこ」というような大きな揺れになった。
皆で口を揃えて「やべぇ!」と外に出た。
リーダーとジョーは各々のサオ(ギターとベースの意)を持ち、
シュウくんは携帯電話を持って出てたが、
ボクはTシャツ一枚で、手に持っていたのはスティックだけだった…。
性格がキチンと出た。
スタジオの向かいの美容室からは、
染色しているお客さんがそのまま出てきていた。
同じスタジオにいたセカイイチのギター中内くんなどど、
「震源地が心配だね」などと話す。
その向こうには、畠山美由紀さんが心配そうな顔をされていた。
後でわかったのだが、彼女は気仙沼出身だったとのこと。
無事にご家族の生存が確認された模様です。
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メンバー全員は怖くて中々スタジオに戻れず、
結局いつもより早めに上がり、
事務関係の必要事項の確認をして、17時に解散した。
甲州街道は徒歩で帰宅の途につく方々が西へ西へ歩いていた。
ボクは不動産屋に寄って引越の手続きをし、
買い物をして帰宅。
姿見、レコード棚の上に上げていたスーツケースや扇風機が、
見事に落下していた。
ベースも倒れていた。
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テレビを見てようやく状況を把握。
呆然とした、としか言い様のない状態。
翌々日のライヴの主催である盛岡にも連絡がつかず、
電話も携帯メールも全くNGだったが、
PCのメール、そしてTwitterは問題なく使えた。
結局、深夜までTwitterにかじりついていた。