11度目の香港・3日目


8月9日


午前10時頃にホテルを出発。
この日は今まで行ったことのない街へ赴くことにする。

何やらスパゲティ・ナポリタンっぽいものが食べられるらしい、ということで、
香港島の北東、西灣河(サイワンホー)駅へ。



駅から徒歩2〜3分のところにある「百好珈琲餅店」へ。


非常にレトロな、というか恐らくレトロになってしまった、
絵に描いたような茶餐廳。



普通のトマトサンドイッチを頼みつつ、
ネットで拾ったナポリタンっぽい写真を見せて待つこと数分。

やっぱ雰囲気いいな、ここ…。


来ました。


どうやら「干炒番茄火腿意粉」というメニュー。
干炒=あんかけ、番茄=トマト、火腿=ハム、意粉=スパゲティ。

……あんかけスパゲティじゃないっすか!
アルデンテとは程遠いクタクタのパスタ、
そしてほぼあんかけスパゲティと同じ様な味。
もちろん美味い!


「香港にもあんかけスパがある〜!」とはしゃいでたら、
外は土砂降りの雨…。
お店で待機しつつ、小降りになった隙にコンビニまで走り折り畳み傘を購入し、
同じ道の並びにある2軒目へ。


「百利冰室」は西灣河を代表する茶餐廳(土砂降りで外観撮影出来ないのでメニュー写真を)。


お客さんでごった返し、どこも相席。
ここでは香港に来ると何故かつい頼んでしまうスープマカロニを。

いつもちょっと首を傾げながら食べ、
でもまたやっぱり頼んでしまう、という感じなんですが、
この「百利冰室」のマカロニは美味かった!
スープの味がしっかりしていたからなのでしょう。


雨の中の移動、かつ2軒回って何やら身体も胃袋も疲れてしまったようなので、
また夕方まで昼寝。
もう観光とは程遠い過ごし方…。

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夜はこちらも課題店、西營盤(Sai Ying Pun)のバーへ。


「乒乓城(Ping Pong Gintoneria)」は、
前身が卓球場だったビルの地下をリノベーションし、
ジントニックを専門とするスペイン風のバーに変身させた超絶お洒落スポット。


壁やバーカウンター奥のネオンが卓球場だったことを思わせます。


久し振りに飲んだジン、こんな美味しかったっけと思わずおかわり。
どローカルな店を巡りつつ、こういう店もいくと、
香港という街が多種多様な人種や文化から成り立っている、
ということが非常に良く判ります。


ジンもキメたし、
何か味のはっきりしたものを食べたいねぇ、ということで、次の街へ。
トラムに乗ってたら途中で全員降りろ!とのことで無理矢理降ろされる。


何とトラムが故障!立ち往生してました…。
そのあと何とか乗客ゼロで動き始め、後続のトラムなどは大丈夫だった模様ですが…。


最後の晩餐は最近必ず訪れる四川料理屋、北角「小辣椒」へ。
よだれ鶏

そして担々麺をキメ、

サウナに入ったあとのような滝汗を流して終了。
ここも年中無休、そして昼から明け方まで営業していて、
日本では先ず味わえない四川料理を味わえます。

11度目の香港・2日目


8月8日


午前7時40分頃起床。
おお、イチローはどうなってるんだ!とKindleを取り出し、
MLB.TVでチェックすると丁度3000本目が出た瞬間!

なんとか観られた!
香港からデンバーに向かい最敬礼。


ボク自身、イチローの3000本の中で生で観たのは、
2012年3月28日東京ドームでの4本
そして2013年9月5日Yankee Stadiumでの1本の計5本。
何にも代え難い貴重な体験です。

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10時にホテルを出発。
今日は香港に通い始めてから、ずっと課題店だったところをいよいよ攻めます。

地下鉄MTRを乗り継いで、荃湾線(Tsuen Wan Line)の終点、荃湾駅で下車。
ここで今回の課題店へ向かう第一関門。


…それは初めての「ミニバス(小巴)」乗車!

2階建てバスなどでお馴染みのいわゆる路線バスとは違い、
車種はマイクロバス、路線図は一切なく、
降りるときには自ら「有落(ヤウロッ=降ります)」と言わなければならない、
なので土地勘がないとどこで降りればいいかも判らない、完全に地元の人向けのバス。
とはいっても、今回の目的地はその路線の終点で降りればいいので、
とりあえず乗ってしまえば一安心。


ちなみにミニバスについての説明はこちらを!



80番のバスでとりあえず終点まで乗れば大丈夫、ということで、

荒々しい運転にゆられ15分ほど、川龍村という村に到着。


そこから歩いて2〜3分のところにある「端記茶樓」へ。



おいおい、もう絶対良いに決まってるじゃないスカ!


中に入ると、見事なまでに全て「テメエでお願いします」スタイル。



1階、2階、それぞれテラスと屋内に席があり、
点心が選びやすい1階テラスを迷わずセレクト。







何だこの古き佳きを地で行く絵面は…。
時間が完全に止まってしまってますね…。
飲茶には珍しくビールもあったので、1秒考え抜いた末、結局持ってくる。


川龍村は水が美味しいことで有名らしく、
茶葉は別に普通のものなんだろうけど、
周りの雰囲気も相まって、お茶が問答無用に美味い。





そして点心、更にお店の近所で取れたであろう芥蘭、全てが素朴で美味い。
(ちなみにここの名物はクレソンなんだけど、この日は既に品切れでした…)
粥やデザート、また白飯もあり、
近所の方々なのか点心をオカズに白飯をかっ込んでる人も。


この日はたまたまなのか、
月曜なのに週末限定デザート「山水豆腐花」もあり、
ぞんざいに置かれている(笑)バケツからお椀に入れてくれた。


素朴過ぎる、というかほぼ豆腐。
黄色い砂糖を掛けるとやさしいデザートに生まれ変わります。


もうすっかり気に入ってしまいました。
飲茶でビールが飲めるというのも割と珍しく、
いつか有志を募ってここで昼前から宴会が出来ないか、
と一人妄想しながらのんびり飲茶な著者近影。

会計は回転寿司方式、お皿が伝票で店員さんが勝手に計算してくれます。


裏手には一面の畑、そして大自然
これも香港。



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街中へ戻ってお土産などを買い(定番の中環「G.O.D.」も忘れずに)、
ちょっとビール呑みながら一休みでもしよう、と店を探してると…

おお、スコットランドクラフトビール会社「BREWDOG」の直営店を発見!




代表的な銘柄「PUNK IPA」と「DEAD PONY CLUB」を、もちろん生で。
日本では生は中々味わうことが出来ないことも相まって、美味いのなんの。
(日本には唯一、六本木に直営BARがあります)


(GET WILDごっこ、今回はやらなかった…)

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ホテルに戻って一休み、夜にまた別の課題店へ。
香港の若者を中心に最近人気急上昇の飲茶レストラン@中環、
その名も「YUM CHA」へ。



おいおい、何だい、これは!
いわゆるキャワワ、ってやつじゃないか!




豚まんも、





カスタードクリーム饅頭も、




鳥の形をしたパイナップルケーキも、
見た目も楽しく、そして全て美味。



気付けばほぼ満席、飲茶以外のメニューも美味しそう。
ここで女子会やれば何時間でもいられそう、
野郎共だけで来ても味、ボリューム、共に満足出来ます!


この日は溜まった疲れを取るべく、
タイマッサージに行ってバキバキに解してもらい、
早めにホテルに戻って終了。

11度目の香港・初日 / 香港航空ビジネスクラスの旅・行き


8月7日


2006年に初めて香港を訪れてからというもの、
すっかり香港にハマってしまい年1ペースで通い続けて早10年。
blogやSNSで勝手気ままに書き続け、
たまにメディアなどで好き勝手なことを喋っていたら、
今年の春になんと香港政府観光局から「超級香港迷(スーパーホンコンマイ)」、
つまりは香港ファン代表の一人として公認して頂き、
ラジオ番組にてグルメレポーターとして香港グルメを紹介したり、
http://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/2nd/gourmet/moby-3.html
http://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/2nd/gourmet/post-835.html
http://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/2nd/gourmet/post-840.html
http://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/2nd/gourmet/post-845.html
HPなどでも香港旅行の楽しさを指南する、
http://news.mynavi.jp/kikaku/2016/05/27/001/
という非常に有り難いお仕事を承るようになりました。


さてそんな矢先、香港の航空会社である香港航空さんから、
「香港好きのMOBYさんに、是非香港航空にご搭乗頂きレポートして欲しい」、
との依頼を頂戴しまして。


香港航空
http://www.hongkongairlines.com/ja_JP/homepage


香港航空に乗って、機内をレポートする…、
…それって行き先は香港…!!!???
二つ返事で「やりますやります!!」とお返事させて頂いた。



成田空港15:55発ということで14時成田空港第2ターミナルに到着しチェックイン。



列に並んでいると既に広東語が聞こえてきて、
おお、旅はもう始まっているな〜、と心躍り始めます。
荷物を預ける際にグランドスタッフの方から、耳を疑うような一言が。
「今回、お席はビジネスクラスでご用意しております」と…。
マジすか!!!
普通にエコノミーを案内されると思っていました。
これはレポートし甲斐があるぞ、と心弾ませ搭乗ゲートへ。

成田空港は手荷物検査にもビジネスクラス以上の搭乗者には優先レーンがあり、
ここから既にビジネスクラスの恩恵が始まっているのです。



搭乗ゲート、この日は97番。
ちょっと離れたターミナルなんですが、

このエリアには何と最近「吉野家」が出来て、
しかも世界で唯一、吉野家の「ラーメン」が食べられる店舗なのであります。
豚骨、牛骨、酸辣湯の3種類がありますが、
そりゃ「吉野家」だから牛骨を頂く事にします。

牛骨ラーメン¥1,000
スープを啜ったら「あ、吉野家だ」と思わず呟いてしまいました。
いわゆる中華麺に牛丼のつゆの風味で構築されているスープ、ちょっとラー油が載り、
何とも吉野家らしいとしか言えない一杯。
でも余り食べ過ぎると折角のビジネスクラスでの旅が楽しめないから程ほどに。



白をベースに赤と黄色のラインが鮮やかな香港航空の機体を発見。
搭乗開始とともに優先レーンから機内へ。
今回のフライトはAirbus A330-200だそうです。
香港航空は機材の平均使用期間は3.5年、常に新しい機材を使っているとのこと。



ちなみにLCCではありません!
エコノミークラスでも20kg、
ビジネスクラスなら30kgまでの手荷物を無料で預けることが出来ます!







おお、いかにも香港っぽい赤なシートに「福」のデザイン。
しかも足が伸ばせる!
読書灯もお洒落、そしてACとUSBの電源プラグもあります。
シートに座ると直ぐにCAさんから飲み物のサービス。

嬉しさを隠す余り、ドヤ顔になってしまった著者近影。



リクライニングも細かく調整出来ます。
ベルト着用サインが消えたと同時に、とりあえずボタン押しちゃいますよね、
フルフラットに…。



程なくして機内食サービスが。
前菜・メイン・デザートと3回に分かれて出てきます。
メインは3種類の中から選びます。
この日はローストビーフ、チキン蒲焼き、揚げ出し豆腐の3種で、
ボクはチキン蒲焼きをセレクト。

前菜(ホタテ串焼・赤魚西京焼・茄子味噌・茶蕎麦)から何だかお洒落。
香港を象徴する花であるバウヒニアの模様がお皿に描かれていて、
見た目も味も非常に好好味(ホウホウメイ=とても美味しい)!

メインも女性にジャスト、男性にとっても決して物足りなさを感じない、
丁度良いサイズ、そして丁度良いお味!


日本人が海外の航空会社の飛行機に乗ると先ずビックリするのが、
CAさん達の適当っぷり。
先日のアメリカ旅行でも、まあ良い感じで適当でした(笑)。
ところがどっこい香港航空のCAさんは常に笑顔、
そしてお客さん一人一人をいつも気にされている様子。
お世辞抜きで「ホスピタリティ溢れる」という言葉がドンピシャでした。


映画や音楽などのエンターテインメントサービスもありましたが、
フルフラットを存分に味わいたかったボクは速攻寝てしまい、

気付いたらベルト着用サインが出て程なくして香港空港に着陸。
もっとこの飛行機に乗っていたい、そんな気分な4時間半のフライトでした。

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日本で流れているものが広東語に翻訳されただけのCMを観ながら入国審査を待ち、

いつものバスA11で銅鑼湾にある定宿「Rosedale on the Park」へ。


ホテル到着が22時半、しかも日曜だったので開いてる店があまりなく、
確実に開いている店をセレクト、ということで2年振りの佐敦「新斗記」へ。

豆腐炒め、そして名物の豚の丸焼き。


ミシュラン掲載(星はないけど)、そしてデカ箱かつ年中無休で深夜2時まで営業。

「香港で困ったらここ行きゃ間違いなし」リストに加わりました。
23時過ぎからおばさん4〜50人が一気に入ってきて宴会も始まったり、
人気店でもありますので並ぶ可能性もあります。

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もうちょっと食べられそう、という腹具合で24時頃に店をあとにし、
ダメ元で24時閉店ということになっている近所の有名屋台グルメの店へ赴くと…。

おお!まだやってた!
ということで佐敦「十八座狗仔粉」にて「馳名狗仔粉」$22。

穴の開いてないマカロニ的で、超短いうどん的で、棒状すいとん的で、
ああ韓国のトッポギにも近いかも、でもまあどれでもない。
豚骨と干しエビがベースのニンニクが効いたスープに、
「子犬のしっぽ」に似ているからその名がついた、
米から作られた麺”狗仔粉(ガウジャイファン)”が良く煮込まれ、
形状は麺なんだけど味はお粥に近い、そんな一杯。
日本人にも合います。
ちなみにこの店もミシュラン掲載店!


初日はこのくらいで許しといてやるわ!ということでホテルに戻って爆睡。